”エリート異人”現役東大生・成田さんが考える「HASSYADAI college」とは

”エリート異人”現役東大生・成田さんが考える「HASSYADAI college」とは
左から勝山さん・成田さん

ハッシャダイ社員のメンター勝山さんと一緒に高校生へ向けた講演会を行なったり「HASSYADAI college」のメンバーでもある現役東大生の成田さん。

どんな想いで参加しているのか、その心をインタビューしました!

成田さんが想う「HASSYADAI college」とは

高校生が知ったり体験したりする場所ができればいいなと思って作ったのが、「HASSYADAI college」です。訳すとハッシャダイ大学なんですが、イメージとしては進路相談室のような役割ですね。
既存の高校にある進路相談室やキャリア教育に足りない部分もあると感じ、大学みたいに新しい世界や、その先の就職に繋がるような場所になったらいいなというような意味があります。

今行なっている講演はきっかけというか、第一歩。

最終的にはもっと長期的に高校生が関われるような仕組みができればいいなと考えています。

“やりたいこと”探しに疲れている現代の高校生

普段は役者をしているハッシャダイの事務員・栗本くん

高校生って”やりたいこと”を求められすぎているんですよね。
「”やりたいこと”やれよ!」「”やりたいこと”なんだ!?」「夢はなんだ!?」って。
でもそれは正直、無理な話だと思っています。
この前も沖縄で1,000人くらいの高校生に講演会してきたんですけど「”やりたいこと”なんだよ」って言われることにちょっと疲れてるなって感じました。

そんなの高校生で明確に分かるわけないんですよね。それでも「”やりたいこと”なんだ!?」って言われ続けた結果、自分の見えている少ない世界の中から無理やり選ぶことになってしまうんですよね。
吟味して選んだというか、仕方なく選んだ感じになるんで、給料的にも中々難しい問題になたり、仕事が安定しないとか。自分が本当に”やりたくて”やった仕事ではないから、モチベーションも高く保ち続けるのが難しい。

そういう問題に対して講演会をきっかけに色々と新しいものをインプットできたり、それを体験する場所ができたらいいなって思います。

もっと身近な存在になるための空間作りを

HASSYADAI collegeのtwitterを作ったら、講演会後に高校生からすごくたくさんの質問やコメントをいただいて…なので今後は全体の講演会だけでなくもっと身近な存在になれるよう、まずは沖縄でカフェを作ります。
北海道でも話が進んでいるので、そういう場所が整い次第、どんどん”進路相談室”のような場を設けられたらなと思っています。

講演のみだけでなく、ワークショップのようにもう少し彼らが考えられるものを混ぜよう!と話をしている最中です。

沖縄は絶対最初にやりたくて…というのも幼い頃から両親に連れて行ってもらっていて、沖縄の海が大好きなことと、行くにつれて沖縄の自然という言葉では語りつくせない闇の部分、自殺率の多さとか離婚率や離職率が気になってきまして、そういう問題をなんとかしなきゃいけないなって…課題感が1番大きいんです。

あとはお話をいただいた順に…北海道もお話をいただいたんで、こうやって各地で行なっていけたらなって思いますね。

いわゆる一般的な”エリート人間”とは違う異人

客観的に見たらいわゆるエリートと呼ばれるようなコースを辿って今まで行きていました。
父がジャーナリストで、交通事後の被害者など社会の中で弱い立場にある人の声を聞くことが多くて、それもあって小さい時から障害をお持ちの方や難民の方々など生きづらさを抱える人たちの本や番組などにたくさん触れていました。
小学校6年生の文集に「アフリカにおける難民支援のあり方」っていうのを書いていたくらい、それが、自分に影響をもたらしていることは確か。

東大の友達を見ていて「自分とはちょっと違うな」って感じることは多くて、それは幼い頃から父にそういう世界を見せてもらっていたからだと思います。

学問的にプログラムの効果を検証していく意味

「HASSYADAI college」が軌道に乗ったので、次はハッシャダイ研究所の方にもチカラを入れていきたいなと思っています。
研究所の方は学問的にプログラムの効果とかを検証するっていう。
なんとなく「こうなるんですよ」って言うのでは説得力に欠けるし、効果を実感できないから、きちんと効果があるっていうことを示しながらやるっていうのはすごく大事なことだと思っています。で、実際にそういうことを研究しているところって少ないんですよね。
非大卒っていうバックグラウンドの人たちと、ちゃんとコンタクトを取れるフィールドの人たちと一緒にやることって重要だと思っています。