「人とマインドに惹かれて毎週大阪から東京へ」インターンアドバイザー・上田 浩史さん

「人とマインドに惹かれて毎週大阪から東京へ」インターンアドバイザー・上田 浩史さん

ハッシャダイのヤンキーインターン生たちへ、約3年間、毎週金曜日に研修を行ってくれているインターンアドバイザーの上田さん。
2018年11月上旬時点で90回という研修回数!記念すべき100回まであと少し!
ハッシャダイに共感し、いつもインターン生のことを第一に考えている上田さん。どんな想いで研修をしているのか、また、どんな研修を行っているのか、そして上田さんが考える未来について、お話をお伺いしました!

Q:ハッシャダイのヤンキーインターン生たちに毎週金曜日、研修をしてくれていますよね。最初のきっかけはなんだったのですか?

大学生に負けない非大卒の子たちの地位向上を目指し、市域格差を無くしたい!と、非大卒の子たちのためにハッシャダイを立ち上げ、ヤンキーインターンを始めたハッシャダイメンバーのその志に共感したのがインターンアドバイザーとしてハッシャダイに携わることになったきっかけです。

僕自身も地方出身で、やっぱり東京と比べたら情報が少なかったこともあり、元々、僕もそこに課題感を感じていました。結局たくさんの機会損失が生まれてしまう…それが大学生であっても、です。もちろん非大卒となるとさらに大きくなってしまう。

これから人材難と言われている世の中で、企業側も大卒というよりかは良い人材を採用したい、でも大卒の子たちが人数的に少ないと。そうなるとやっぱり非大卒の子たちは必要だよねっていうことは企業側も分かっている、ただ世の中の大卒偏重主義というものがあって中々そこに踏み込めていない企業側のニーズもあるということも知っていました。

ハッシャダイからの僕へのリクエストとしては”マインド”、中卒・高卒・大卒関係なく人として大事な考え方や物事に対する姿勢というものを教えてもらいたいと。「彼らは素直なので、大卒の子たちよりももっと上田さんの言葉が刺さると思います。」って。
僕は就活のプロなので受かるレベルが分かってるんで、そこまで、そして大卒の子たちよりもっとそれ以上まで引き上げてほしいと。

で、現時点で90回!ハッシャダイのこの研修のために3年、毎週大阪から東京に来ています!

−−−記念すべき100回記念まであと少しですね!

やっぱり90回やり続けられているのは彼らの可能性、大卒の子たち以上に強い決断経験をしていると僕は思っています。
自分たちのいるコミュニティの方が楽だし、今までいた安全地帯から抜け出すことはかなり勇気のいるもので、それを決断してヤンキーインターンにいる子たちって本当に金の卵。
それにやはり大卒の子たちと比べるとものすごく素直なんですよね。「何とかしなきゃいけない」っていうところもあるし、「変わりたい」という欲求が強いのでものすごくのびしろを感じていますね。

Q:大卒の子たちと非大卒の子たちの素直さの違いとは?

姿勢ですね。大学生になるとどっかで「自分ってある程度知っている、分かっている」って思っちゃうんですけど、ヤンキーインターンに来ている子たちは「自分は何も知らない」というスタンスなので、メモの取り方、手の挙げ方を含めて、そういったところが全て吸収しようという姿勢が挙手にも繋がる。
「現状を何とかしたい」という意欲がものすごく強い。大学生の子たちとヤンキーインターンに来ている非大卒の子たち、想いの強さが違いますね。

Q:研修の内容はどうのように決めているのですか?

前提として就職活動と志(マインド)を鍛えるというところはあるんですが、研修の内容を決まったものにするということよりかは、その時その時に彼らの悩みや彼らの課題によって、話題とか内容を変えています。かなりカスタマイズしていますね。
何期生かによっても全く色が違うので、ハッシャダイ社員のみんなとコミュニケーションをとって、今何が課題なのかを彼らの色に合わせてオーダーメイドカスタマイズしています。

 

−−−自分たちの色に合った研修を受けられるというのもヤンキーインターンの魅力ですね!ちなみに具体的にマインドを鍛えるというのはどのような方法でやるのでしょうか?

マインドに関しては基本的に、良い問いを与え、自ら考え、アウトプットするという流れがマインドを鍛える上で1番大事かなと思っています。
だから僕の研修は必ず”問い”から始めるんです。
例えば「今日1日何やってたん?」っていうのと「今日1日どんな気づきがあったの?」っていうこういう違いであったりとか、「10月1ヶ月どうだった?」という問いなのか「10月でどんな変化が自分に起きた?」という、この”問いの質”。
良い問いを与え、自ら考え、アウトプットする、フィードバックをもらうというこの循環を意識してやっていることによって心が鍛えられるのではないかなと。

−−−問いの質!確かに。分かりやすいです。

あとは、現実問題「このままだったら受からへんで」みたいなそういう基準を高めているっていうのもありますね。
例えば手を挙げるという当たり前のことから、立ち振る舞い、情報収集の仕方とかも含めて、”受かるレベルの高い基準を要求する”ということで自ずと志を鍛えるというところもあります。

Q:今まで数々のインターン生に研修してきた上田さん。中でも1番変わった!と驚いたエピソードなどありますか?

そうですね、たくさんあるんですけど…。
でもパッと名前が浮かんだ子の話をすると、最初は本当にただのやんちゃで生意気だった生徒が、最後には1番リーダーシップを持って周り全員をまとめるくらいまでに成長した子がいました。

 

−−−やんちゃというのは結構ヤンキーだったと?

そうですね、ガチヤンキーな感じでした。(笑)
ただのお調子者から全員を率いて、何かを残そう!って。ただ自分だけが良ければいいのではなく、他のメンバーにもそう言える(当時)17歳の子がいたんですよ。
その17歳の彼は生徒の中で最年少だったけれどリーダーシップを取ったっていうのが、ものすごく可能性や変化を感じましたね。

−−−ガチヤンキー!(笑)上田さんのマインド研修によって”考える力”だったり”志”とかが磨かれて成長したということも大きいですよね!

という部分もあると思いますね。まぁ僕だけじゃないですけど、あとは志やマインドのようにもうひとつ大事にしてるのが、”彼らをちゃんと賞賛している”というところ。
要は「非大卒代表だよ」と。君たちはできないから研修してあげてるなんて僕は全然思っていません。君たちはすごい!と。
親からは大学に進学しなかったことに、先生からは成績の伸びが悪いことに…とか、みんな褒められてきてないんですよね。
そうしてネガティブになっているところを僕は毎回小さい変化を褒めて、チャレンジとか勇気を賞賛しているんです。
小さな変化を見逃さずに「めちゃめちゃええやん!」って褒めることで、さっき話した17歳の子のように伸びるんですよね。
若者の可能性を応援するのに、大人が応援しなかったら誰が応援するの?って思うんです。若者の可能性を信じていない大人が多い中で、僕はマインド研修をしながらも「マインドって志ってこういうものだよ。」と断定するのではなく、自分の中で育む、自分自身で自走式でできる、っていうそのチャレンジとか勇気を賞賛することが大事かなって思います。

Q:大阪から毎週ハッシャダイのヤンキーインターン生のために東京へ来て頂いていますが、継続する、そのハッシャダイの魅力とは?

人の人生に直接関われるというところですね。あとヤンキーインターンの生徒は、変化が1番大きいのでとても幸せを感じます。
おそらく僕みたいな人間と出会ってきていないから、少しでも僕みたいな人間が彼らに関わることで、それこそ可能性とか挑戦の後押しができたら…と。

 

−−−学生時代に「こんな先生と出会いたかった!」「こんな先生と出会ってたら何か違かったかもしれない!」って、そんな感じですよね!

そうなってくれたらいいかな。
「上田さんのおかげで…」って言ってもらえると、なんかもう、プライスレスですよね。
会社ではなく”上田 浩史”としてやっているので、「上田さんと出会って人生変わりました!」って言われると僕自身もすごく幸せを感じます。
そして、それが1番インパクトがあるんです、非大卒の子たちが。

 

−−−おっきいんですね、非大卒の子たちにとって。

そう!!
それが優秀な大学生の子とかだと「自分ができる」とか「すでに知ってる」と思う子も多くいます。
僕もHOW TOを教えている訳ではなくて生き方とか在り方とか姿勢ってものを教えているので、非大卒の子たちはそこに対するインパクトが大きいし、変化も大きいので、そこに喜びを感じていますね。

Q:ハッシャダイだからこそのヤンキーインターンの強みは?

ものすごく理念を持って大事にしてやっているんで、見た目は模倣できるんですけど根底的なものは模倣できない。
そこにいる社員のマインド、「何のためにこれをやっているか」という志が模倣できないんで、多分似たようなものはできるかもしれないけれども根本的な理念の違いがあります。
本当に強い想いでこの市場を変えようとしているところは絶対負けない強みなのではないでしょうか。
僕も、ビジネスモデルだけだったら毎週大阪から東京に来ていないと思います。
そういう理念を持っているみんなに共感してスタートしているので、何より人材の質とマインドですね。

Q:ハッシャダイのヤンキーインターン生の特徴とは?

自分のことだけしか考えていないような子はいませんね。

 

−−−現状ヤンキーインターン生の分類が、ヤンキー・ニート・引きこもりって聞いてますが、インターン生の中でのいざこざみたいなものはないんでしょうか?

そこは入り口できちんとそういう人たちをふるい分けているなと思います。
自己中心的で偉そうな子は逆に来ていませんね。
だからそこに感じてはとてもちゃんと面接をしているなと思いますよ。

−−−じゃあ親目線でも安心して我が子を送り出せますね!

社員がきちんと見極めてヤンキーインターン生になっているので安心できると思いますよ。

ただ、大事なことは「自分の人生を変えたい!」という強い想いを持っている子たち。過去がどうかとかっていうことではなく、そういう子たちが集まっているのである意味フラットです。

みんないい奴です。(笑)

Q:ヤンキーインターンは18〜24歳ですが、正直もっと早い段階から救える、助ける、道を教えられる…ということも考えたりしますか?

もちろんです。ヤンキーインターンもひとつの選択肢なだけであり、最近ではオンライン高校もありますよね。代表的なのはIT×グローバル社会を生き抜く“創造力”を身につけ、世界で活躍する人材を育成するN高やオンライン高校や座学ではない行動、実践に重きをおくホリエモンが主宰するゼロ高などがありますよね。
大事なのは「自分で物事を選択する」ということ。小学校とか中学校は日本って答えを教えちゃうんですよね。AとかBとかこっちが正解だよ、みたいな。
そうではなくて、中身が本当に正しいのかを自分で考える。高校に行かなかったとしても”自分で考える力”があれば自分の人生を自分で選べるんです。
だから自分で考えて選択するということをとにかく与えないといけない、あとはやっぱり色々な経験をさせないと結局選択肢がないから分からないんですよね。

 

−−−実際に目で見て肌で感じて体験して実際に人と接さないと分からないことって多いですもんね。

そうそう。
だから僕は”移動距離は人生の可能性に比例する”って言葉を持ってるんです。移動距離と人と体験、その3つが大事。
人生を変えたかったり、自分の可能性を高めたかったら、移動して会う人を変えて違う体験をすること!

そして、僕ら大人が若者の可能性を潰さないように、僕のような大人を増やしていかないと、と思います。

 

 

上田さん、ありがとうございました!!
研修時のインターン生を見ていると、本当に目に見える速度で成長していくのが分かるんです。
インターン生同士での刺激もプラスされ、「日本の若者って、いやヤンキーインターン生って素晴らしい!!」と、誰が見ても思うはず。
そしてもちろん、上田さんの研修は、インターン生だけでなく私たちハッシャニアンにも響きます。
これからは研修内容の幅もさらに広がっていくそうなので、期待大です!!

 

■ハッシャダイ ヤンキーインターンに関するお問い合わせはこちらから