バリ島でブチ上げ〜!〜海外旅行手当記・杉ちゃん〜

バリ島でブチ上げ〜!〜海外旅行手当記・杉ちゃん〜

こんにちは。

ヤンキーインターンのマーケティングを担当している杉山です。

ハッシャダイではヤンキーインターンとトラベルインターンという事業を運営していますが、どちらの事業も学歴や地方格差によって可能性に気付けない若者たちに、”移動体験”を提供することで、「選択格差」のない社会の実現を目指す為に行なっています。

そういったサービスを提供する私たち社員も積極的に”移動体験”をしようということで海外旅行や新しいことを経験する旅が推奨されています。

今回は、僕が先日経験した移動体験について書き綴りたいと思います。

日本の国土の5倍。人口2億4千万人。世界第4位の人口を有する国インドネシアに行ってきました。

インドネシアは1万3千もの島で構成されている国で、バリ島などが有名です。

ちなみに日本には島が6,852島存在しています(驚きでブチ上げ)

僕の旅はバリ島から始まりました。

成田空港から約10時間で到着したデンパサール空港。
活気溢れる空港に降り立った時、僕は今回の旅が始まったと実感しました。

「人が旅をするのは到着するためではなく、旅をするためである」

少し前にネットサーフィンしているとき、見つけたゲーテの言葉が頭をよぎっていました。

もちろん目的地もプランも決めていません。

バックパックの中に納めた “地球の歩き方” だけが行先を知っていました。

デンパサール空港でタクシーに乗り込み、街に向かってくれと伝えました。
因みにバリ島には電車がなく移動方法はもっぱらバス、タクシーなどになります。

バリ島の11月は雨季真っ只中。

朝にスコールが降ったのだろうと思わせる湿度の高いジメジメとした空気を肌で感じながら中心部に移動しました。

とても蒸し暑かったのですがバイクのお兄さんは真冬のような格好をしていました。
中心部について真っ先に感じたのはバリ島の活気でした。
行き交う人々。バイクや車の交通量の多さ。
渋谷のスクランブル交差点やセンター街とは違った何かエネルギッシュなパワーを感じました。
まずはフライトの疲れを取ろうと思い、近くにあったホテルのプールに入りました。

決して女性が多かったから選んだわけではありません。

しかし、女性たちの近くに必ず浮いているヨーヨー風船の入れ物のようなものには興味をそそられて仕方ありませんでした。

プールのシャワーで汗を流します。
ジメジメとした肌が生き返る感覚に酔いしれます。

そしてプールに入りました。気持ちいい。疲れが一瞬で吹き飛びました。

プールから出るか迷ったのですがその時、「トム・ソーヤーの冒険」の著者、僕が敬愛する作家マーク・トウェインの言葉が頭をよぎりました。

「今から20年後、君は「やったこと」よりも「やらなかったかったこと」にずっと後悔することだろう。さあ、もやいを解き放て! 安全な港から船を出せ! 探検せよ、夢を抱け、発見せよ!」

その瞬間、僕は決意していました。

あのヨーヨー風船の入れ物のようなものがなんなのか突き止めようと。

店員さんを呼び注文します。「Please give me the same thing」

店員さんは「OK」と言いホテルに戻りました。

そして待つこと5分。運ばれてきたものをみて、なぜここが女性のお客さんばかりなのか理解しました。







そうです。ヨーヨー風船のような入れ物の正体は、フォトジェニックな食材に彩られたアフタヌーンティーのようなものでした。

僕の人生は今までアフタヌーンティーと無縁の人生でした。
アフタヌーンティーとは、イギリス発祥の喫茶習慣です。
紅茶と共に軽食やお菓子を摂る習慣で、日本においては、英国の上流階級文化の精髄の一つとして認識されています。

そのため、単に飲食を楽しむだけのものではなく社交の場として使われることもある非常に上品な習慣です。
岐阜県大垣市出身。男子高校卒業の僕にアフタヌーンティーの習慣があろうはずもなく、ましてや高校時代から紅茶はリプトン派だった為、アフタヌーンティーどころか午後の紅茶すら飲んだこともありませんでした。

アフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティーアフタヌーンティー

僕の頭の中はアフタヌーンティーという言葉に支配されました。
未来永劫続くであろうそのアフタヌーンティーの連鎖のなかで僕は一つのアフタヌーンティーであり、アフタヌーンティーも僕の一部である。

そしてアフタヌーンティーと僕の境界線が溶解し今一つになりました。
未来永劫続くアフタヌーンティーの連鎖の中で僕は気づきました。




これ、ラテやん。



その瞬間、すでに体の一部になりつつあったアフタヌーンティーから解放されプールを後にしました。

次なる目的地を決めようとカフェでiPhoneを開きます。

「なぜ使わない!!」

頭の中に何か声みたいなものを感じました。
今になって思うのですがあれはおそらくバックパックの中に納めた “地球の歩き方” の声だったのではないでしょうか。

もちろん今になっては知る由はありませんが。

僕は、 “unsplash.com” というフリー素材のサイトが大好きで、
旅行に行くと必ずこの素材サイトでその場所の名前を検索します。
検索欄に”bali” と入力します。美しい写真がいくつも出てきました。

美しい写真で特に目を引いたのがブランコの写真。

熱狂的な中日ファンの方なら、元中日ドラゴンのトニ・ブランコが一瞬頭をよぎったかもしれません。
ドミニカ共和国ではブランコといえばトニ・ブランコですが、ここバリ島でブランコといえば、みなさんも一度は遊んだことがあるでしょう遊具のブランコが有名なのです!!
※ちなみにブランコは俳句における春の季語ですので万年常夏のバリで俳句を読む際にはくれぐれも注意してください。

ブランコを観に行こう。

そう思い立ちカフェを後にしました。
そこからブランコを探し4つのスポットに行ってきました。
ここからはブランこの写真と楽しそうな僕の後ろ姿をお楽しみください。

2019/10/27 PM5:00 ヤシの実のブランコ

2019/10/28 AM5:00 少し寂しくなるブランコ

2019/10/28 PM2:00 絶景を楽しめる安全装置必須ブランコ

2019/10/28 PM6:00 サンセットを眺めながら今回の旅を振り返るブランコ

2019/10/29 PM1:00 水面すれすれを楽しめるブランコ

ブランコを巡り続けて気づいたら10/30になっていました。

後1日しか楽しめない。危機感にかられた僕は最後の目的地をペニダ島に決めました。
ペニダ島に上陸するやいなや驚きの光景を目の当たりにしました。

ボスザルです。
トウモロコシと人参を貪り食うボスザルに遭遇しました。
※僕がなぜボスザルと判断したかは皆様のご想像にお任せします。
※とても立派でした。
ボスザルの気を荒立てないように、静かに上陸し向かった先はビーチです。
ここペニダ島は綺麗な海がとても有名でシュノーケリングやダイビングが盛んな島でもあります。

シュノーケリングを堪能した後は、有名な絶景スポットに行く事にしました。
ペニダ島にはいくつか絶景が見える崖があります。

僕は崖が大好きです。
子供の頃から近所の崖に通ったり、崖が出てくる2時間もののサスペンスは必ず録画して観ていました。
もちろんお正月の書き初めも”崖”、高校は崖が近いという理由で選びました。そんな無類の崖好きの僕がどうしても行ってみたい崖がペニダ島にはありました。
バイクで少し走ったところにその崖はありました。

まさしく崖のなかの崖でした。

おそらく今までに幾多もの犯人がその崖で自供したでしょう。
おそらく今までに幾多もの船越英一郎がこの崖で犯人を追い詰めたでしょう。
そんな崖です。

興奮と感動の渦の中写真をとりました。

こちらです。


いかがでしょうか?

まさしく崖。

写真を撮った時、少し足が震えていました。
この写真をみたとき僕の頭には一つの言葉がよぎりました。

「旅をすることで世界が広がる。旅をすることで新しい自分に出会える。」



日常では気付くことのできない自分に出会える。



僕は出会えました。



9頭身の自分に。