「人の人生に関わる仕事がしたかった」ハッシャニアン・三浦ワイルド

「人の人生に関わる仕事がしたかった」ハッシャニアン・三浦ワイルド

ヤンキーインターン生の心の拠り所である三浦さん。ハッシャダイメンバーの中でもしっかりしていて、年齢よりも大人っぽい印象です。
爽やかな笑顔、そして熱い心、ずば抜けた行動力。ドラマのようなきっかけでハッシャニアンになった経緯とメンターとしての心情をインタビューしました!

Q:ヤンキーインターン講師というのはどんなことをされているんですか?

現状で言うと、ヤンキーインターンの中にヤンキーハッカー・ヤンキービジネスっていうのがあって、僕のポジションはヤンキーハッカーのインターン講師という形になります。
メンターみたいなイメージですね。先生というよりはサポーターのような。

 

−−−授業もされてるんですよね?

そうですね。マインド研修のようなものを。
非大卒の子たちは、ヤンキーインターンを通して大卒の子たちと勝負するわけですよね。
勝負する上で非大卒の子たちに必要となってくるのが”人間力”とか”EQ”と呼ばれる部分だと思っていて…その”人間力”の育成をやっています。

Q:なぜ講師になったのですか?

元々、DMMアカデミーに入ろうと思ってたんです。1年前に1期生の募集があって、「これ、行きて〜!!」と思って申し込んだんですよ。でもTwitterとか見てたら、めっちゃ優秀そうな奴が「”応募した!””申し込んだ!”」ってツイートしていて。
DMMアカデミーも非大卒の子たち向けのものだったんですけど、非大卒って言っても自分で起業してる人とかばかりで…「俺、これ無理やな」って思ったんですよ。
それでも「どうしたら受かるかな」って考えた時に、「亀山会長に会いに行っちゃえばいいじゃん!!本社に!!」って。(笑)
それで愛知県からヒッチハイクして、行ったんです。

 

−−−すごい!!

最初、手紙を置いて帰ってこようと思ってたんですけど「俺、チキってんな」と思って、「会えんかったら手紙にしよう」って、手紙を持って行きました。
突然、受付で「亀山さん、いますか?」って。(笑)もちろん受付の方に「アポイントメント取られてますか?」って言われたんですけど、当時アポイントって言葉も知らなかったんで、「アポイントメントって何ですか?」「約束のことです。」みたいな。(笑)
そしたら「少々お待ちください。」って言われて…「これ、もしかしたら本当にいけるんちゃう!?」と思って。
結論、会えたんです。その日に!!

 

−−−会えたんですか!?すごい!!ドラマのようですね!!

そうなんです!!人事本部長の方が出てきてくれて、DMMアカデミーの責任者の方と話して、「会長、会ってくれるって言ってるから会っといで!!」って…会長室で20〜30分くらい話させてもらえたんです!
それで帰ろうとした時に、「今晩、空いてるか?」って声かけてくれて「空いてます!!」って言ったら、「今日若い奴がプレゼンしにくるから一緒に来るか?」ってそのまま六本木の泡バーに飲みに連れてってもらったんですよ。

 

−−−六本木の泡バー!!リアル!!

ほんまにこんな世界あるんやなって思いました。(笑)
そこにプレゼンしに来たのが、ハッシャダイの久世代表なんです。
久世さんの話を聞いて「ハッシャダイいいやん!!ハッシャダイすげぇやん!!ヤンキーインターンやばいやん!!」って惹かれて…それが今年の1月の出来事。

Q:その流れでハッシャダイに?

いや、実はちょうどその時、内閣府の交流プログラムの世界青年の船っていう40日間くらい船に乗って太平洋を横断するものに参加する予定で、それが3月の頭に帰ってくる、もしDMMアカデミーに参加するんやったら3月末に前職を退職して4月からっていう感じだったんです。
40日間船に乗って、3月の頭に帰って来て2.3週間で前職を退職するっていう状況やったんで、そうなると前職をちゃんと辞められない。そこはきちんと退職したいなと。
DMMアカデミーを見つけた瞬間、「今しかない!!」と思って応募したものの、よく考えたら今まで働いてきた会社に恩を仇で返すようなものだなと思いなおして…亀山さんに会いに行く前にすでにDMMアカデミーには申し込んでいた訳なので、結局最終面接まで行ったんですけど帰国してから断りました。
ただ前職を辞めるということは決めてたので、7月で退職はしました。

−−−その後のビジョンは何か決めていたんですか?

僕、ずっと旅するつもりやったんですけど、その間も東京来る度に久世さんにご飯連れてってもらって、僕の話聞いてもらったり久世さんのアイディア聞かせてもらったりして、毎回めっちゃワクワクする!みたいな。
で、8月から3ヶ月旅に出ました。その時は東南アジアぐるっと回ってスペイン900km歩いて横断したんですよ。
11月に帰って来て、「次アフリカか南米行くんで!」とかって言ってたんですけど、自分が本当は何がしたいのかを突き詰めた時に、なんか旅もうええかなって。
そのタイミングでハッシャダイええなって思って、久世さんに連絡して「来月から来い!」って12月に連絡して1月に入社した、みたいな。(笑)

Q:三浦さんは大学へ進学はされたのですか?

いえ、中卒…いや高卒ですね。トヨタ学園っていうトヨタの社内訓練校みたいなのがあって、中学卒業してすぐトヨタに入社っていう形。
トヨタの高校があるんですよ。入ったらすぐに4月からお給料ももらえる。訓練生っていう肩書きになるんですけど。

 

−−−愛知県出身ですもんね!それにしてもお給料もらえる高校ってすごいですね。

高校3年間が訓練3年間のような感じで、高校3年生の時にはもうほぼ工場へ行くんです。それで卒業式の翌日にはもうトヨタに配属されるという。

 

−−−元々はトヨタで働きたかった…?
学校の先生になりたかったんです。人の人生に関わる仕事がしたいなっていうのを、中学校の先生の影響で思っていて。「めっちゃ素敵な仕事やん!!」って。
でも大学に行くお金ないなってなった時に、トヨタ行ったら自分でお金稼げるし、高卒の資格も取れるし。
トヨタ学園を卒業する時に大学に進学したかったら自分のお金で進学すればいいし、もし行きたくないんやったらそのままトヨタに勤めればいいし、もう1つトヨタ学園の先生になるっていう選択肢もありました。

 

−−−じゃあ今はなりたかった仕事ができているんですね!

そうですね、回り回って。

Q:実際になってみて、なる前と今では思いに違いはありますか?

ほんまに難しいなって思いますね。楽しんですよ、めっちゃ。
色んな参加者がいて…人ってすごく難しくて楽しくて面白いなって。
だから学校の先生ってすごいなって。僕が尊敬してる人たちってほんますげーんやなって。
今、その立場に立って気づくことが色々ありますね。

−−−難しいことって具体的にどんな部分ですか?
やっぱり、すごく当たり前のようなことなんですけど…自分にとっての当たり前が彼らにとっては当たり前じゃなかったりするんですよ。
そこって、普段の生活の中ではそんなに重要じゃなかったりするんですよね、友達と遊んでたりとかだと。
ただそれが教える側のメンターと参加者という立場になると、その部分が致命的になるんですよね。
「ここ教えなあかんのか!!そんな考えするんや!!」って。

 

−−−「ここから教えなきゃいけないの?」みたいなこと?
それもそうですし、ほんまに「こんな考え方するんや!!」って。発見がすごいあります。
だからいかに自分主導じゃなくて彼らに寄り添いながら、「どんなこと考えるんかな?どんなこと思ってるんかな?」みたいなことを考えることが大事だなって思っています。

Q:中でも思い入れの深いインターン生は?

全員覚えてます。
その中でも特に?…うーん。何人もいるんですけど…どんだけ言ってもやらんかったやつとか、問題児みたいな。(笑)
「死にたい!」って言ってたような参加者が今は「ほんまに人生おもろいです!!」って言って社会で働いているのを見ると、グッとくるし、嬉しいなって思います。

Q:生徒に合わせて授業のスタイルは変えているのでしょうか?

問題の移り変わりみたいなものはありますよね。僕も1月からですけど、やっぱり1年前とは問題となる部分が変わってきたりとか。
多様化してますね。

 

−−−今の生徒たちの色は?

うーん、色んな色がありすぎて…。
もがいてたり、違和感を形にしたいみたいな思いはすごくあって、そこはみんな一緒なんですよね。
人生なんとかしたい!とか、今までやれなかったりできなかったことに挑戦したい!みたいな。

−−−生徒のタイプによって接し方も変えたり?
変えてるっすね。理屈で論理的に説明しないと分からないやつもいますし、逆に感覚で感情で訴えた方がいいやつもいるし、叱った方がいいやつもいれば、褒めて伸びるやつもいるし。

 

−−−その見極め方って難しくないですか?

いや、僕それ結構できるんですよ。得意っすね。多分、人が好きなんですよね。
…と、思ってます、自分では。(笑)

Q:卒業生たちにどうなってもらうのが講師として1番嬉しいですか?

自信持って生きてってほしいですね。
なんか…別に人に語れるような人生生きなくてもいいし、自慢できる人生を生きる必要はないと思ってて。
ほんまに”choose your life”自分の人生を自分で選んでってほしいなって、自分で責任持って幸せになっていってほしいなって思いますね。

 

 

 

三浦さん、ありがとうございました!!「人が好き」その想いがインタビューを通じて伝わってきました。三浦さんのような講師に出会える人生と出会えない人生、大きく変わるだろうな…とそんなことを思いつつ、これからひとりでも多くの”わかもの”が人生に前向きに慣れたら…。
そしてこれから先の、三浦さんのさらなる活躍にも期待大です!!