「プログラミングはあくまでツール」ハッシャニアン・ぜっきー

「プログラミングはあくまでツール」ハッシャニアン・ぜっきー

ハッシャダイを引っ張る、ベテランエンジニアぜっきーこと秀樹さん。
エンジニアに憧れている方、エンジニアを目指す方、エンジニアとして成長途中の方、そしてエンジニアの方と一緒に仕事をする機会がある方…ぜひ皆さんに読んでいただきたい貴重なインタビューです。
読み終えた頃には360度、全ての角度からのエンジニアという職業への見方が変わるはず。

Q:小学生からプログラミングを学ばれていたとか…きっかけは何だったのですか?

田舎だったんで、小3の時に初めてインターネットが繋がったんです。うちの親父がたまたまNTTの職員で、その地域の1番手に試しに回線入れてみようみたいな。
そしたら「ネット面白い!!」ってなって1ヶ月くらいはネットを見ることが楽しかったんですけど、1ヶ月後に親に「俺もこれ、作りたいんだけど!ホームページ!」って言って、親にホームページを作るソフトを買ってもらったんです。
だからプログラミングっていうか、ワードプレスの簡単版というか…ホームページビルダーっていうんですけど。ドラック&ドロップするとひとつひとつボタンとか増えていって、どんどんホームページが出来ていくみたいな。

 

−−−その時はどういうホームページを作っていたんですか?

当時ゲーム好きだったんで、ゲームの攻略サイトです。とあるRPGとかの攻略サイトっす。

 

−−−そこから数えたらエンジニア歴は…?

19年から20年くらいですね。本格的にプログラミングやったのは中2くらいからです。

 

−−−周りってその時まだ「プログラミングってなに?」レベルですよね。

1番ハマったのが”代行”っていうやつで。
今でこそ、登録が簡単になりましたけど、昔って登録するのがとても面倒だったんですよね。サイトの登録も面倒だったし、サイトに載せることも面倒だった。
今ってグーグルが勝手に引っ張ってきてくれるけど昔はサイトに載せてくださいっていうのを申請しないといけなかったから、色んなことが敷居高かったんです。
中でもオークションサイト。友達が「オークションサイトやりたい」って言っても、年齢確認とか住所確認とか、手続きに1ヶ月くらいかかるんですよ。僕はすでにそういう手続きを小学生の頃に終えていたので、友達が「これ、載っけてよ!100円払うから!」とか「これ買って!200円払うから!」みたいな。(笑)

 

−−−すでに商売が成立していたという…!(笑)

中1以降、お小遣いもらってないですね。(笑)

−−−え、どれくらい稼いでいたんですか!?

全然ですよ。小5くらいで毎月2,000円ぐらいっすね。中学校の頃は毎月2,000円〜3,000円くらいかな。
高校生からは毎月2万くらい。

 

−−−高校生になると急に儲けが上がりますね!

高校生の時は、アフィリエイトで。
ヤンキーインターンのプロコースにもアフィリエイトコースを作ろうかなと思ってます。

 

−−−いいですね!じゃあ秀樹さんの中では最初のきっかけは面白くて初めて、ゲームの感覚っていう感じでやってきたわけですね。

そうですね、お小遣い稼ぎと遊びと。
でもプログラミングそのものにハマったのは高校から大学にかけてですね。ホームページ作ったりとか。そっから開発とか。

 

−−−秀樹さん、理系ですか?(笑)

僕、理系ですね。

Q:独学で学んだのですか?

僕、全部独学ですね。全て自分で学びました。でも、教えてくれる人がいた方が絶対良いですね。

 

−−−すごい!教えてもらうと、結構な額かかりますよね?その点、ヤンキーインターンは無料なのがすごいなと思いました。

だいたい30〜50万くらいじゃないでしょうか。

Q:インターン生の中でも素質がある子とない子って分かれたりしますか?

まぁ…素質は分かりますね、それは。エンジニアになれないって子はいないけど、将来すごく伸びるような子と平凡に終わりそうな子はなんとなく分かっちゃいますね。(笑)

−−−その違いは?天性のもの?
まず第1ステップが勉強って思っているか、パズルとかクイズって思っているかの違いですね。
勉強って思ってる子は伸びないし、パズルとかクイズって思ってる子はだいたい伸びます。

 

−−−あぁ〜!!楽しんでやれるかどうか!!

知恵の輪とかってできないとイライラしてくるじゃないですか。でも解けた瞬間だけ気持ちいいじゃないですか。
それと同じでプログラミングしてる時はできなくてイライラすることもあるんだけど、できた瞬間、わ〜っ!!みたいな。
それにどハマりするのが伸びるエンジニアで、逆に自分のために勉強しなきゃとか稼ぎたいっていう子はあんまり…。

 

−−−”好き”とか”楽しい”っていう気持ちが大切なんですね。

そうそう。釣り好きだったら、釣具のメーカーとかって勝手に覚えちゃうじゃないですか。好きだから。(※秀樹さんと私は釣りが趣味です。笑)
でも、興味のないアイドルの名前100人覚えるのとかって、好きじゃなかったら覚えないじゃないですか。
まぁあとは数学が得意かどうかとかっていうのもあるけど、最初は面白いと思えるか、そこっすね。

 

−−−ちなみに現在のインターン生だったらどっちのタイプの子が多いですか?

すごく優秀な大学生とっても、社会人の新人エンジニア教えても、ヤンキーインターンのように非大卒の子たちでも、不思議なのが1割くらい突出して優秀で2割くらいが超優秀、優秀で、6割くらい平凡、残りの1割くらいドロップアウトしちゃうみたいな。
これってなぜか変わらないんですよね。

 

−−−ほぅ。割合が変わらないんですね。

働き蜂の法則って聞いたことありますか?働き蜂って、すっごい働く蜂と、普通な蜂と全く働かない蜂が2:6:2なんです。じゃあこのすごく働く2割の蜂を集めて、1つの組織にしても、なぜかそこからまた2:6:2の割合になるんですよ。
だから、人間も同じなのかなって。その人たちが賢いかどうかじゃなくて集団を作っちゃうと能力あるなし関係なく、伸びる子と平凡な子に分かれるのかなって、最近教えてて思います。

Q:エンジニアとして大切にしていることは?

プログラミングはあくまで僕はツールだと思っています。なぜかと言うと、よく料理に例えていて…僕は全然プログラミングの技術を伸ばしたいとかは思っていなくて、ただうまい料理を作りたいんですよね。
で、料理人に例えると「俺、包丁さばきすごいぜ!!」って言うタイプは、エンジニアだとただひたすらプログラミング能力を磨く人。「俺、プログラミング言語すごい詳しいんだぜ!!」みたいな…そういう人にはあまり憧れなくて。
このプログラミング技術を使って、こんなサービスが作れるとか、どんな面白いサービスを作れるかっていうエンジニアの方が素敵だなって思ってて、その気持ちは大切にしたいですね。

 

−−−道具っていうよりは商品みたいな?

そうそうそう。技術はそこそこでも良いから良いサービス作った人の方が偉いよね、みたいな考えはずっと持っておきたいですね。

 

−−−毎日、ひらめきとかどっかしら新しい発見がある感じですか?

はい。だから、毎日仕事帰りには「こう書けばもっと早くなる」とか考えてます。

 

−−−素晴らしい!!

だから作業方法も結構ちょこちょこ変えてますね。ハッシャダイも最初はいろんなサービスがあったけど、これ無駄だなと思ったら変えるし…最近だとゴミ袋発注ボタン作りました。(笑)めんどくさいなと思ったらすぐ作っちゃうんですよね。(笑)

Q:エンジニアって目や肩を酷使している印象があるんですけど、疲れませんか?

それ、めっちゃあって…ハッシャダイの自己紹介にも書いてあるんですけど、針通ってるんで…。(笑)
でも最近は水泳通っています。

 

−−−水泳ですか?

元々やってたんですけど、水泳やると肩こりとか腰痛が治るんです。
水圧のおかげで血流の循環がよくなるというか。

 

−−−どれくらい通ってるんですか?

週3くらいで1回1km泳ぎます。会社の帰り際に。

−−−勝手なイメージかもしれないんですけど”エンジニア”の方ってあまり規則正しい生活を送っていないと思っていました。(笑)

そうっすね…。あれ、なんでなんですかね。
でもエンジニアっていうかもう”日本人”ですよね。結果出してる人が偉いっていうよりも遅くまでいる人の方が偉いみたいな風潮あるじゃないですか。
例えばAさんが作ると10時間ぐらいかかる作業がBさんに任せれば5時間で終わるってことは、Bさんはさっさと帰れるけど良いモノを作っているってことだから、本来頑張っているのはBさんなんですよね。でも日本だと、夜遅くまでいるAさんがすごく頑張っていると評価されがちで。
海外だと、Aさんに対しては「あいつ何ダラダラ仕事してんだ」って評価なんですよね。僕はそっち派なんですよ。だからどうやったら残業なしで帰れるかってことしか考えていません。(笑)

Q:”熟女からモテる”って噂は本当?(笑)

はい。(笑)

 

−−−熟女って何歳くらい?

1番上は…当時大学の21歳の時に53歳の方とか…。

 

−−−え…すごいですね。(笑)それはいわゆる53歳に見えない”美魔女”っていう方とか?

いえ、ただの53歳です。(笑)ちなみにIN函館。(笑)

 

−−−えぇ〜!?すごい世界ですね…。(笑)

何なんすかね…呪いだと思ってます…。

Q:インターン生にひとことお願いします!

これからの時代はプログラミングだけのチカラですごく強みを出せるとかってないと思っていて、何か掛け算してほしい。
例えば、プログラミングスキルとコミュニケーション能力とか、プログラミングスキルと営業スキルとか、プログラミングスキルとマーケティング能力とか、プログラミングスキルと対人能力、友達作りが上手いとか…。
昔はエンジニアってオタクで根暗でっていうイメージだったと思うんですけど、多分そういう人たちがどんどん、いなくなってる…まぁ、いなくなるっていうかいるんですけど、評価されなくなっているというか。

 

−−−あぁ、確かに。エンジニアの方って人と絡むのがあまり好きじゃない印象はありましたね。

最近もそういうタイプのエンジニアもいるんだけど、評価されずにいわゆる下請け的なプログラムばかりやって、こういうサービス作りの業界はなんだかんだデザイナーさんやディレクターさんと話さないといけないし、エンジニアではない人に噛み砕いて話すっていう能力が要求される時代になってきたんで。

 

−−−そうですね。エンジニアとしてはもうプログラミングはできて当たり前で、それプラスαがないとっていう。

そう、だからさっき言ったように、プログラミングができるっていうのはただ包丁使えるだけだからなっていうこと。(笑)
上手いメシ作れるかどうかっていうのは別じゃん!みたいな。

 

−−−味付けしなきゃいけないし!(笑)いくら包丁さばきが上手くてもお店に出せないと意味がないですもんね。

逆に非大卒の子たちに期待しているのは、多分、彼らは元々勉強が得意ではないし、プログラミングもめちゃくちゃ得意になれるかって言ったらそれは無理だけど、ただ、真っ白なキャンバスなんで、愚直にがむしゃらに頑張れるって能力は多分大卒よりも秀でていると思うので、そういう部分の価値って高いと思います。

Q:ハッシャダイのエンジニアに向いているタイプはどんな人ですか?

技術をただひたすら磨きたい人っていうのは、絶対うちには向かないかなと思っていて。いろんな人と向き合ってビジネスをどう改善していくかっていうのをすごく意識しているエンジニアはめちゃくちゃ合うと思いますよ。

−−−…秀樹さん、話しやすいですよね。(笑)人当たりが…なんか53歳にモテるっていうのも納得です。(笑)

(笑)自分でも何でだって思って考えた時に、行き着いた答えが同級生とか若い子とか全然なんですけど、結局好かれるのは、不倫して疲れた子とかバツイチの子とか…。

 

−−−ひっくるめて、”訳あり女”にモテると。(笑)

感情の起伏があんまりなくて。どんなことされても怒らないし。
彼女いた時とかも3時間待たされても怒らないんですよね。何も言わないんです。

 

−−−何も言わないんですか!?

唯一言うのは「遅れそう」って言われたら「近くにカフェないかなぁ」くらい。
カフェにいれば時間潰せるからまぁいいか、ってなるんっす。
逆を言うと、「どうせ私のこと大切じゃないから怒らないんでしょ」って彼女に言われたことありますね。

 

−−−あぁぁぁぁぁ。

なんて言うんでしょうね、ドキドキしないっていうか刺激がないんでしょうね。刺激的なことがないから飽きるんでしょうね。
でもちょっと疲れた子たちは刺激よりも平穏を求めるから、だからなのかなぁって思ったことがありましたね。

 

−−−分析したわけですね!(笑)でも、それくらい気が長いからエンジニアとしてもここまできたって部分もあるんじゃないですか?

そうですね、ストレス溜まったら半身浴して終わりですね。

 

−−−女子力高いですね!!

昔はいろんな入浴剤入れたりしてましたけど、最近はそのまま。お風呂ゆっくり使って、漫画読んで…あとはドラム!

 

−−−ドラム!多趣味ですね〜!

隔週でドラム教室通ってます。昔バンドやってたんですよね。主にパンクロックなんですけど、ドラムって人少ないからヘルプでいろんなところに呼ばれますね。

 

 

掘れば掘るほど出てくる…引き出しが多い秀樹さん。
「とりあえず、暇だったらなんか思いつきます!」と、天才ってこういう人のこと言うのか…。
エンジニアって普通の会社だと、少し近寄りがたい雰囲気の人が多かったり、”話しかけるな”的な空気が流れてたりしますが、ハッシャダイは違います。
むしろ、ハッシャダイエンジニアのトップである秀樹さんがハッシャダイ1の癒し系なのではないでしょうか♡