ムエタイ武者修行旅行の成果〜海外旅行手当て記・後編〜MC松崎

ムエタイ武者修行旅行の成果〜海外旅行手当て記・後編〜MC松崎

皆さんこんにちは。
webライター歴2日目のMC松崎です。

僕が働いているハッシャダイという会社は、日頃から移動体験を大事にしています。
そんなハッシャダイが、僕たち社員にも多くの価値観や文化に触れ、移動体験を経験してもらう為、海外旅行時に旅費を負担してくれる制度が存在しています。

前回に引き続き、その制度を使って旅行してきたのでそのご報告をしたいと思います。

 

前回までのあらすじ
・タイには杉ちゃんがたくさんいた
・ツノの生えたおばさんと猫のマリアージュ

2018年10月29日午前10時

カオサンでタクシーを捕まえた僕たちはワット・アルンというお寺を見に行くことにした。
船着き場までタクシーで移動して2バーツを支払い川の対岸に向かう。

通称”暁の寺”。
19歳のときに一度行ったきりだ。

3分ほどで対岸へと到着しワット・アルンに入場する。

寺院をぐるっと見学しワット・アルンを後にした。


さあ、どこへ行こうか。
あてもなくトゥクトゥクを走らせていると、唐突にツバサが言った。
「そうだ、パタヤに行こう。」

まるで京都にでも行くかのようにそう言い放ったツバサはトゥクトゥクの運転手に告げた。
「エカマイに向かってくれ。」
エカマイからパタヤ直通のバスが出ているらしい。

2018年10月29日午後1時30分

僕たちはエカマイのバスターミナルに到着した。
日本人は全くおらず、欧米人も2,3人いるだけだった。

バスに乗り込みパタヤを目指す。
パタヤまでは2時間くらいだろう。
揺れるバスに心地よさを感じ次に目を覚ますときにはパタヤだ。
Eagles の Hotel Californiaを聴きながら僕はそっと目を閉じた。

2018年10月29日午後4時

バスが停まった。
手元の時計に目をやると長針は4を指していた。
バスに乗り込んでから2時間20分。
どうやらパタヤに到着したらしい。
バスターミナルでソンテウと呼ばれる軽トラのような車に乗り込んだ。
この地域はタクシーが少なく移動手段はもっぱらバイクタクシーかソンテウのようだ。
昼間にAirBnBで予約した1泊1800円/人のコンドミニアムに向かう為に、
僕たちはパタヤビーチを目指した。
パタヤビーチに到着後、すぐ近くの旅行代理店でコンドミニアムのホストから鍵を預かり宿に向かった。

宿泊したコンドミニアムは最高だった。
部屋は23階の角部屋だ。
パタヤを一望できる絶好のロケーションだった。

屋上にはプールもある。

2階にはジムもあった

「さぁ、ビールの時間だ。」
コストパフォーマンス抜群なコンドミニアムに大満足しつつ、僕たちはパタヤ市街に繰り出した。

パタヤで一番栄えている通りウォーキングストリート。
ウォーキングストリートを歩いていると、あるお店を発見してしまった。

これも運命の巡り合わせだろうか。
実は僕はキックボクシングをやっている。
勿論、試合に出たこともある実力だ。
詳しくは下の記事を見て欲しい。

【もちろん抵抗するで?】ハッシャダイ社員プロボクサーへの道!?最終話【(パチィン!)拳で!】

【独白】MC松崎「キックボクシング、それは神様が僕に与えたおもちゃのようなものさ。」


僕たちは即決しこのお店に入った。
5分くらい経っただろうか。
リング上の両選手は一向に試合をする気配がない。
大丈夫だろうか。そう思ったときにリング上の片方の選手と目が合った。
目があった赤コーナーの選手は、
僕がキックボクシングをしていることを見抜いたのか、
まるで挑発するように僕をリングに呼び入れた。
ここで逃げるようだと男がすたる。
僕は溢れる闘志を抑えつつゆっくりとリングに登る。

後ろを振り返るとツバサとタクマもリングに向かって歩いてきている。
どうやら青コーナーの選手に呼ばれたらしい。
こいつら、僕が経験者だということを知らないのか。
舐められたものだ。

…やってやる。

僕の右ストレートが相手の頬を撃ち抜く。
すかさずエルボーに繋げた。

これで勝負は決まっただろう。
青コーナーの方を見るとツバサが闘っている。

どうやらツバサの方が優勢らしい。
安心した瞬間、先ほど倒した赤コーナーの選手が起き上がってきた。

やばい。

そう思った瞬間、タクマが応戦してくれた。

タクマのフックが入った。
もう相手は起き上がってこれないだろう。
青コーナーの選手もツバサのミドルが決まり、起き上がれない様子だ。
僕たちは勝った。ムエタイの国で僕たちは勝者となった。
僕たちに負けた二人は起き上がり僕たちの手を持ち天に高らかと挙げた。

この瞬間僕たちは紛れもない勝者だった。

リングを降り、勝利の美酒に酔いしれながらタクマが呟いた。

 

「7500円って高ない?」

勝利の代償は大きかった。

僕たちは騙された。
彼らはあたかも無料のように装い僕たちに写真を撮らせチップを請求してきたのだ。
日本円で7500円を支払うまで帰れないらしい。
僕とツバサはすかさず隙を見つけリングから降りたのだが、
タクマは取り残されていた。
7500円を支払うか、このリング上で残りの余生を過ごすのか。
タクマが下した決断は勿論前者だった。
彼は7500円を支払いリングを降りた。

Written by MC松崎